先日急性虫垂炎(盲腸)の手術をしました。
日本で急性虫垂炎になると、手術で虫垂を切除するか、抗生物質を使って炎症を緩和するかが判断されます。
ただ、タイでは薬で散らすことは殆どなく、通常手術で虫垂を切除します。
医者いわく虫垂が破裂すると処置が難しくなることが原因らしいです。
手術となるとまずは病院を選ばなくてはなりません。
タイの社会保険に加入しているので、費用のかからない公立病院と悩みました。
ただ、個人で保険にも入っていたし色々心配だったので、結局バンコク病院で手術をすることにしました。
タイで人生初の手術を終えたわけですが、終わって見るとあっという間。というか、病院に行ってから手術するまでが早すぎる!笑
もしタイで急性虫垂炎になったとしても安心してください。笑
せっかくなので備忘録として残しておきます!
急性虫垂炎の症状
起床後から何となくお腹が痛いなーと思っていたら徐々に吐き気を催してきました。
腹部全体に痛みがありましたが、特に右下腹部の痛みが強く、立っていられないほどにまでなりました。
近くのクリニックへ行ったら大きい病院へ行くよう言われて、公立のそこそこ大きい病院へ行きました。
血液検査と尿検査を終え医師の問診の結果、80%急性虫垂炎だろうと言われました。
正直この時点では20%あるから多分違うだろうとめっちゃ楽観的でした。笑
手術ができる病院へ行くよう指示があったため、翌朝に別の病院へ行くことになりました。
因みにここでの費用は190バーツ。色々検査したけど、やはり公立病院は安いですね。
バンコク病院で手術
理由に関しては後述しますが、やはり公立病院より市立病院の方が安心ということでバンコク病院で手術することにしました。
急性虫垂炎手術の費用と入院期間
急性虫垂炎のパッケージは2種類ありました。
開腹手術:75,000バーツ
腹腔鏡手術:115,000バーツ
入院期間はいずれも2泊3日。
※値段は時期や病院によって異なります。
※もし虫垂が破裂して腹膜炎を併発していた場合には追加で200,000バーツが必要となるそうです。
今回は開腹手術を選択して実際かかった費用は78,660バーツでした。
術後良好とのことで1泊2日で退院しました。朝8時に行って翌日の13時に退院しました。
費用の内訳は、診療明細書がめっちゃ長くてわかりづらかったので省略します。
まずは救急外来へ
手術当日は朝から飲食禁止のようなので要注意。
受付で急性虫垂炎の可能性があることを伝えると、車椅子で救急外来まで連れて行かれます。
急性虫垂炎の場合は基本的に緊急外来での受診となるそうです。きっとそのまま手術になるからですね。
受付ではパスポートと保険の確認をします。保険に加入していないとここで半額程度のデポジットを支払うことになるそうです。
問診の後に血液検査とCT検査をして結果を待ちます。きっとただの炎症だと思うよ、と医師に話していたのですが、検査結果の後でめっちゃ微笑みながら急性虫垂炎である事を伝えられました。笑
CT検査の費用は10,000バーツでした。
手術時の様子
朝8時に病院へ行って、13時には手術開始というスピード感。
めっちゃ緊張しながら手術室に入ったんですが、執刀医が美人すぎて急に安心しました。笑
どんな音楽が聞きたいー?などと看護師さんも優しくて安心して手術に挑めました。
手術時間は30分程度と言われていましたが、時計をみたらちょうど1時間かかっていました。
開腹手術のため、腰椎麻酔でした。臍の裏あたりの背中から脊柱に注射針を刺し,そこから麻酔薬を入れます。詳しい仕組みは分かりませんが、ちょうど下半身の感覚が無くなったあたりで眠りに落ちました。
ちょうど終わった時に目を覚めました。
美人医師の結構炎症あったよー!という声で快適に目覚めました。笑
手術後の様子
入院した部屋。トカゲがいましたが、部屋はきれいでシャワーもついていました。笑
手術後、腰椎麻酔の後なので5時間程ベッドから動かないよう指示がありました。というか下半身の感覚がなくて全く動けません。
タイらしいなーと思ったのが、本当に色々な友人がお見舞いに来てくれました。もし日本で盲腸の手術をしても、絶対にこんなにお見舞いに来てくれない。笑
夕食と翌日の朝食はお粥を勧められました。写真は翌朝の朝食です。
ただ基本的に食事制限はないらしく、飲酒も少量であれば大丈夫とだ言われました。もちろん飲まないに越したことはないけどねーと美人医師に言われて惚れそうになりました。
中年のおじさんにしては回復力が早いのか、痛みはありますが手術後の夜から歩けました。腸が正常に働くためにも無理ない範囲で極力動いた方が良いそうです。
翌日には問題ないからと退院することになりました。
内服薬やお会計をすまして無事退院です。
ただ、手術翌日は痛みが強いので、やはり2泊3日がちょうどいいように思えます。手術の翌々日になるとだいぶ痛みが緩和されて動けるようになります。
術後外来
退院した日から3日後に外来で傷のチェックと抜糸を行いました。
ガーゼはまだ付いていて、さらに3日後に自分でとっていいと言われました。
外来受診の料金は1,185バーツでした。
公立病院か市立病院か
公立病院で手術をする場合の費用は30,000バーツ程度と比較的安くすむそうです。私立病院の半額以下ですね。
僕は社会保険に加入しているので、社会保険で指定している病院の場合、手術費用はかからないらしいです。
ただ、無料でも公立病院での手術はちょっと心配でした。
以前40度近くの熱があってこの公立病院に受診したんですが、待ち時間が4時間越えでマジで倒れそうになった経験があります。笑
公立病院でも急性虫垂炎で症状がある場合は救急外来になるので、当日に手術が行われることが多いそうです。
ただ、実際あまり痛そうじゃなかったり、症状が軽微で緊急性が低いと後回しにされることがあるようで、のたうち回るくらい痛そうにするように色々な友人からアドバイスされました。笑
コネ社会なので、家族や知り合いが病院に勤務していると順番が早く回ってくるという話をよく聞きます。知り合いがいたら紹介してもらった方が良さそうです。
あと言語の問題もありますね。今回は田舎の病院だったので、どちらにせよ日本語通訳は常駐していませんでしたが、バンコクに住んでいる場合は日本語通訳のいる私立病院のほうが安心だと思います。
保険には入ったほうがいいか
今回は急性虫垂炎だったので、もろもろ含めて約80,000バーツかかりました。
めっちゃ高いというわけではないですが、やはり急な出費は痛いです。
日本円だと2023年11月現在のレートで約336,000円。実際日本だと健康保険適用で3割負担となり、高額療養費制度を使うことができれば10万円以下になることもが考えられます。
ただ、動くのもしんどかったので、帰国して手術って感じにはなりませんでした。
もしタイの社会保険に加入していて公立病院でも問題ないのであればいいですが、医療保険で費用をカバーしたい場合、このあたりの金額を踏まえて保険のプランを選んだほうが良さそうです。
こんな感じで、一時はどうなるかと思いましたが、無事終わって本当に良かったです。
皆さんも健康には気をつけてお過ごしください!
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございましたー!