アユタヤ県クローンサブアにある、ワット・ナープラメン(วัดหน้าพระเมรุ)は第三級王室寺院です。
アユタヤ王朝時代から存在する寺院ですが、ビルマ軍の侵攻による破壊から免れた寺院としてとても有名です。
正確な記述はないそうですが、寺院は1503年ラーマーティボーディ2世の治世に建てられたとされています。当初ワット・プラメンラーチャガーラーム(วัดพระเมรุราชการาม)とも呼ばれており、王室の火葬場であったと考えられているようです。1563年にはビルマとの和平交渉の場所としても使われたようです。
ビルマ軍はワット・ナープラメンを基地として使用していたため、破壊から免れたとも言われています。1760年ビルマ軍のアラウンパヤー王はアユタヤを包囲しました。交戦中、ワット・ナープラメンにある大砲が暴発し、アラウンパヤー王が崩御。ビルマ軍は撤退したと伝えられています。ただ、ビルマ側の資料では、熱帯性の伝染病で崩御したと記されているそうで、実際どうなのかは不明です。
1835年ラーマ3世の治世になると、寺院の全面的な改装を行うとともに、僧侶に寺院へ滞在するよう依頼をし現在に至ります。
アユタヤ王朝で最大規模となる王の正装を纏った仏像、1500年以上も前の巨大な石の仏像など、かなり見所の多い寺院でした。
今回は、ワット・ナープラメン(วัดหน้าพระเมรุ)をご紹介します!
入り口の様子
素敵な入り口。見晴らしが良くて巨大なウボーソットが見えます。
入ってすぐで入場料20バーツを支払うらしいです。
今回は支払わなくていいよーと言われました。
ワット・ナープラメンを参拝
巨大なウボーソットの周りにウィハーン何箇所かありました。
ウボーソット
ウボーソット外観。
まずはウボーソットの前で参拝されている方が多かったです。
入場料を支払うところに参拝セットが置いてあります。隣の箱にタンブンします。
参拝セット。
アユタヤ王朝時代初期の建築様式です。
高さ16メートル、奥行きは50メートルもあるようです。
後方から見た様子。かなり長いです。
近くで見たかったのですが、入り口の犬が番犬のように待ち構えていたのでやめました。
屋根の部分には26人の天使がいます。
ウボーソット内部の様子。
アユタヤ王朝では最大規模となる仏像。
王の正装を纏った姿はとにかく美しいです。
ウィハーン ノイ
こちらも目の前に参拝スペースがあります。
サイズが小さいからか、The Small Viharaと記されていました。
後ろから見たウィハーン。ラーマ3世の終わりからラーマ5世の治世に人気があったヨーロッパと中国のスタイルを取り入れているようです。
入り口の様子。
ウィハーンの中の様子。
高さ5メートルほどの驚くほど美しい仏像です。
なんと1500年以上前の仏像だそうです!!
殆ど消えてしまっていますが、よく見ると壁画が確認できます。
装飾もとても素敵です。
ウィハーン ルアン
ウィハーンの外観。
中には数多くの仏像が納められています。
400年以上前の仏像などが並んでいます。
近くで見ると本当に綺麗です。
ウィハーン ルアンポーカーオ
開放的なウィハーン。
この白い仏像は500年前の仏像だそうです。
先ほどから〜年前というのが昔すぎて、段々感覚が麻痺してきます。
天井に飾ってあるこちら。入り口に座って売り子をしている子供などから買えます。キーホルダー?みたいのも20バーツくらいで売っていて、買うと最高の笑顔が手に入ります!
よかったらぜひ!
チェディ
ウィハーンの目の前に並んでいるチェディ。
何度見てもすごい光景です。
布で隠れていたのか、後から知ったのですが、よく見ると頭だけの仏像があります。だいぶわかりづらいので難易度高めです。
木にしか見えないです。神秘的です。
敷地内を散歩
広い敷地内にはたくさんの仏像がありました。
チャイニーズパビリオン。
モンドップ。
ポリスと書かれた小屋がありました。
とにかく犬が多いです。
観光客慣れしているとは思うのですが、犬同士が喧嘩している場面をよく見ます。
怖いので近づけません。笑
ワット・ナープラメンの場所
中心地から少しだけ離れていました。
ワット・マハタートから車で5分程度の場所にあります。
施設情報
名称 | ワット・ナープラメン wat na phrameru วัดหน้าพระเมรุ |
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住所 | Khlong Sa Bua, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya |
地図 | Google Maps |
参拝時間 | 8:00〜17:00 |
参拝料 | 20バーツ |
ウボーソットとウィハーンの仏像のインパクトがとても強いです。
1500年前。実感がなさすぎて調べたら、聖徳太子が政治をとっていた時代だそうです。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございましたー!