プラナコーン区にあるワット・スタット テープワラーラーム(วัดสุทัศนเทพวราราม)は、ラーチャウォラマハーウィハーン(ราชวรมหาวิหาร)の格付けをもつ第一級王室寺院です。
ラーマ1世によりスコータイより運び込まれた、高さ8メートルのPhra Sri Sakayamuni(พระศรีศากยมุนี)という仏像がとても綺麗です。この仏像の台座には、ラーマ8世の遺骨が安置されています。
この巨大な仏像とラーマ3世の治世に描かれた壁画が相俟って、まさに息をのむ美しさでした。
寺院の目の前にある、サオチンチャー(วัดเสาชิงช้า)呼ばれる赤い巨大ブランコも中々のインパクト。
今回は、ワット・スタット テープワラーラーム(วัดสุทัศนเทพวราราม)をご紹介します。
寺院の歴史
1807年、ラーマ1世により建設が開始されました。当初は、ワット・マハースッターワート(วัดมหาสุทธาวาส)と名付けられましたが、ワット・プラトー(วัดพระโต)、ワット・プラヤイ(วัดพระใหญ่)、巨大ブランコの名に因んでワット・サオチンチャー(วัดเสาชิงช้า)など色々と呼ばれていたそうです。
スコータイ県にあるワット・マハタートから、当時最大と言われていたPhra Sri Sakayamuni(พระศรีศากยมุนี)を船で運び入れます。ただ、大仏が大きすぎて寺院の門をくぐることが出来ず、完成した城壁をわざわざ破壊して運び入れたと言われています。
この首都に大きな寺院をつくるという発想は、アユタヤのワット・パナンチューンを参考にしたと言われているそうです。
建設途中でラーマ1世は病に侵され崩御。ラーマ2世へと引きづがれます。ラーマ2世は建設を進め、チーク材でウィハーンの扉を作ったと言われています。
1847年、ラーマ3世の治世になり寺院は完成。現在のワット・スタット テープワラーラーム(วัดสุทัศนเทพวราราม)へと改名されています。寺院完成までに40年もの長い年月をかけてつくられたことになります。
その後、ラーマ4世、ラーマ5世によって改修などがされ、現在に至るそうです。
寺院入り口
鳥居にも見えるサオチンチャーと巨大なウィハーンが見えます。
ここからの景色が綺麗で、初めて見た時の感動を今も覚えています。
入り口の門。外国人は入場料100バーツかかります。
ワット・スタット テープワラーラームを参拝
入り口を入ってすぐにウィハーン。その奥にウボーソットがあります。
地図上でわかる通り、ウボーソットがとても長いです!
ウィハーン
ウィハーンの外観。ラーマ3世の治世にも建設されているので、要所に中国スタイルの仏像が沢山。
横から見てもとても綺麗です。
参拝セット。
ウィハーン入り口。こちらで参拝できます。
ラーマ2世が作ったチーク材の入り口の扉。現在はレプリカが使用されているそうです。以前起きた火災が原因で、本物は国立博物館に保管されているそうです。
ウィハーン中の様子。
ラーマ1世によってスコータイ県から運び込まれたPhra Sri Sakayamuni(พระศรีศากยมุนี)。1360年頃のスコータイ王朝の仏像だと考えられているようです。
高さ8メートルの仏像は、6メートルの台座の上に納められています。この台座にはラーマ8世の遺骨が安置されています。
後ろから見てもすごい迫力です。台座の彫刻がとても綺麗です。
天井と床以外全面に描かれた壁画は、ラーマ3世の治世に描かたようです。
ちょっと変わった絵もありました。綺麗なので気づいたら結構時間が経っています。
劣化箇所が目立つ箇所もありました。
ウィハーンの周りは回廊になっていて一周することができます。
156体の仏像が並んでいるそうです。天気がいいと暑いので、この回廊を回りながら休憩するのも良いですね。
ウボーソット
ウボーソット外観。
こちらは1834年ラーマ3世によって建てられました。
びっくりするほど長いです。タイのウボーソットで最も長いとも言われているんだとか。
ウボーソットを囲むこの門がとても綺麗です。
ウボーソット入り口。
ウボーソット中の様子。
ウィハーン同様ウボーソットもかなり美しいです。
Phra Trilokachet(พระพุทธตรีโลกเชษฐ์)という名の仏像。
ラーマ3世の治世にはウボーソットに納められていましたが、ラーマ4世によって名付けられたそうです。
数えていないですが、80体並んでいるそうです。
後ろから見てもとても綺麗です。ウィハーン同様、壁画をじっくり見ているといつのまにか時間が経っています。
ウボーソットの裏手にも仏像がありました。
サーラー
ウボーソットのさらに奥に進みます。
サーラー外観。シンプルな作りで少し年季が入っています。
1839年に納められた、Phra Setthamuni(พระพุทธเสฏฐมุนี)という名の仏像。
派手さはないですが、とても落ち着く空間でした。
入り口には肖像画が飾られていました。
ラーマ8世像
寺院入り口すぐ、ウィハーンの近くにありました。
1946年6月9日に崩御されたラーマ8世。
現在でも、毎年6月9日にはセレモニーが行われるそうです。
サオチンチャー
高さ約21メートルのサオチンチャー(วัดเสาชิงช้า)。英語圏ではジャイヤントスイングと呼ばれています。
昔はブランコになっていて、ヒンドゥー教の儀式の際に実際に人が乗って漕いでたらしいです。
こんな感じで。
いや、どう考えても危ないですよねー。危険なので1935年になくなったそうです。
儀式は無くなっても残っていたサオチンチャーですが、2005年の調査で亀裂が入り、かなり劣化していたことが解り修復されています。倒れる前に気づいて良かったですね!!
高い所が無理なので、ここでブランコとか絶対無理ですね。
参拝時の服装
格式高い寺院です。
露出の高い服装では入場できないので気をつけてください!
ワット・スタット テープワラーラームの場所・行き方
MRT Sam Yot駅から徒歩5分程度です。
寺院の近くにワット・スタットというバス停もあるので、戦勝記念塔を通る12番バス、チットロムを通る508番バスなどで行くことも可能です。
この周辺のトゥクトゥクに乗車する際は、勝手に詐欺ツアー始めちゃう人もいるので気をつけてくださいねー!
施設情報
名称 | ワット・スタット テープワラーラーム ラーチャウォラマハーウィハーン Wat Suthat Thepwararam Ratchaworamahawihan วัดสุทัศนเทพวรารามราชวรมหาวิหาร |
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住所 | 146 Bamrung Mueang Rd, Wat Ratchabophit, Phra Nakhon, Bangkok |
地図 | Google Maps |
HP | |
参拝時間 | 8:30〜21:00 |
参拝料 | 100バーツ |
バンコクの寺院の中ではととてもオススメの寺院。参拝するたびに感動しています。
中でもウィハーンのインパクトは結構強いので、感動間違いなしです!
以上、最後まで読んでいたがき、ありがとうございましたー!