チョムトーン区にあるワット・ラーチャオーラサーラーム(วัดราชโอรสาราม)は、ラーチャウォラウィハーン(ราชวรวิหาร)の格付けを持つ第一級王室寺院です。
ラーマ3世が手がけた、タイと中国のスタイルを調和させた寺院。この寺院を足掛かりとして、以降同じような寺院が作られたそうです。この寺院は、そのラーマ3世が眠る寺院としても非常に有名です。
敷地内には涅槃像もあって、とにかく素敵な寺院でした。バンコクの中心部からは離れていますが、やはり来てよかったと思える寺院でした。
今回は、ワット・ラーチャオーラサーラーム(วัดราชโอรสาราม)をご紹介します!
寺院の歴史
アユタヤ王朝から存在する歴史のある寺院で、以前はワット・チョムトーン(วัดจอมทอง)と呼ばれていたそうです。
ラーマ2世の治世、後のラーマ3世となるナンクラオ王は、カンチャナブリでビルマ軍を迎撃する1万の兵の指揮官でした。戦争へと出発した当日、ナンクラオ王はワット・チョムトーンで一夜を過ごします。ここで当時の住職から、シャム軍が今回の戦争に勝つことを予言されます。ナンクラオ王は、無事に戻って来た際には寺院を全面改装する約束を取り交わしたそうです。
結局ビルマ軍が攻めて来ることはなく、シャム軍は安全に帰路へつくことができました。
ナンクラオ王は、自らが監督して寺院の修復を開始しました。1821年から11年の歳月をかけて完成された寺院は、典型的なタイの装飾ではなく、タイと中国のスタイルが調和された新たな芸術的なものとなりました。使用した材料や装飾は中国から輸入していたそうです。
完成した寺院はラーマ2世へと献上されます。ここでラーマ2世は寺院の名を国王の息子という意味の、ワット・ラーチャオーロット(วัดราชโอรส)へと改名されました。その後、王室寺院の指定を受けた際に、現在のワット・ラーチャオーラサーラーム ラーチャウォラウィハーンへと改名されたそうです。
入り口の様子
ちょうど踏切の目の前に小さな看板が出ていました。
このソイをまっすぐ進みます。
10分くらい歩いたと思います。結構あるのですが、周囲の景色が綺麗なので楽しいです。
寺院でよく見る門はなく、敷地内に入ると緑でいっぱいでした。
ワット・ラーチャオーラサーラームを参拝
入り口を入ってすぐにウボーソット、奥に涅槃像、両脇にウィハーンとサーラーがありました。
ウボーソット
ウボーソットの外観。
入り口に立つ3体の仏像。
どの仏像も槍などの武器を持っていたと思われます。綺麗になくなっていて、盗難にあったのでしょうか。
側道部分。それなりに年季が入っていて素敵でした。
横からの様子。
ウボーソット内の様子。
息を飲む美しさです。この仏像の台座にラーマ3世の遺骨が納められているようです。
ラーマ3世の肖像画がとても素敵です。
壁画も中国の文化を取り入れており、所々中国語が記されています。
壁画上部は少し変わった絵画で埋め尽くされています。中国の神々も描かれているそうです。この絵画と鏡をずっと眺めていると不思議な気分になってきます。
ウィハーン(涅槃像)
ウィハーンの外観。
このようにチェディで囲まれていました。
側道には仏像が並んでいます。
ウィハーンの中に納められている涅槃像。結構大きいです。
足元にはガードが設置されていました。
とても素敵です!
ウィハーン
草木に囲まれたウィハーン。
ウィハーンの外観。
この門が素敵すぎました。
中に入ると大きな仏像が。
さらに奥へと進むと、多くの仏像が並んでいました。
アユタヤ王朝の仏像だそうです。
ウボーソットなどの説明をしているコーナーもありました。
不思議な木。RPGに出てきそうな気が。
サーラー
来た時は閉まっていたのですが、気づいたら解放されていました。
サーラーの外観。
周りは緑に囲まれていてとても綺麗でした。
サーラーの中の様子。
中央の仏像は少し変わっていますね。
近くで見るととても綺麗です。
敷地内を散歩
寺院の裏にはバーンクンティアン運河が流れています。
子供が泳いでしました。この前大人のタイ人と会っていて、川の水が少しかかってしまい勢いよく拭いていました。やはり子供はすごいです。
この階段から駅へと行けるそうです。
線路に出て来ました。さっきまで泳いでいた子がいつの間にか上がっていました。
地図上ではここが駅のホームです。ここから乗車できる気がしません。笑
中央に戻ってぶらぶら歩きます。
のんびりとした雰囲気でとても落ち着きます。
ワット・ラーチャオーラサーラームの場所・行き方
目の前のChom Thong駅は先ほどの通りなので難しそうです。
BTS Wutthakat駅から車で約10分。徒歩だと25分くらいかかってしまうので、バイタクやタクシーが良さそうです。
寺院に待機していたこのソンテウ?タクシー?がBTS Wutthakatって書いてあったので、これでも行けそうですね。
施設情報
名称 | ワット・ラーチャオーラサーラーム ラーチャウォラウィハーン wat rajaorasaram วัดราชโอรสารามราชวรวิหาร |
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住所 | Ekkachai Rd, Bang Kho, Chom Thong, Bangkok 10150 |
地図 | Google Maps |
参拝料 | 無料 |
素敵すぎて、気づいたら数時間滞在していまいた。
派手ではないんですが、とにかく落ち着きます。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございましたー!