【ブンバンファイ】イサーン地方の伝統。ヤソートーンのロケット祭りへ。

東北地方の伝統的なお祭り、ブンバンファイ（บุญบั้งไฟ）。

田植えが始まる毎年5月頃に五穀豊穣を願って行われる伝統行事。

日本語ではロケット祭り、英語だとRocket Festivalと呼ばれていて、タイ人だけではなく外国人観光客も多く参加する祭りとなっています。

名前の通り、自家製のロケットを空高く打ち上げるイベントで、このロケットが空高く上がれば雨に恵まれて五穀豊穣をもたらすと信じられています。

今回は、ブンバンファイの中でも特に有名なヤソートーン県のブンバンファイをご紹介します！

ブンバンファイの起源

ブンバンファイの起源はいくつかありますが、有名なのは「パヤーンカンカーク」という民話。

かつて、雨の神パヤーテーン（พญาแถน）は、人間界への怒りで7ヶ月間雨を降らせずにイサーン地方を干ばつに追いやりました。

そのため、人間界にいたヒキガエルの姿をした菩薩パヤーカンカーク（พญาคันคาก）は、虫などの仲間を集めてパヤーテーンに戦いを挑みました。

何とか勝利したカエルのパヤーカンカークは、雨の神に3つの約束を取り付けました。

1.人間がバンファイを打ち上げたら、すぐに雨を降らせる。

2.カエルの鳴き声が聞こえたら、人間界に雨が降ったことを意味する。

3.サヌーの音が聞こえたら、稲の収穫期のため雨を降らさないこと。

この民話の通り、雨乞いやパヤーカンカークに敬意を表した祭りとして現在も行われています。

カセサート大学の研究によると、タイの火薬は約5000年前に発明されたと考えられています。

数千年前にタイに住んでいたシーサンパンナのタイ族やタイユアン族などによって、古くからブンバンファイが行われていたという記録もあるそうです。

ブンバンファイ ヤソートーンの場所

ヤソートーン県の市街地にあるジェーンサニット通り（ถนน แจ้งสนิท）で行われています。

写真は大体このへんです。Google Mapsで場所をみる。

ここから約1.5Kmほど続いていました。

ブンバンファイのスケジュール

ヤソートーンのブンバンファイは3日間。

1日目はヘーバンファイやミス・ミスターブンバンファイを決めるコンテストがあります。

2日目はへーバンファイや行進などのパレードを行います。

3日目はロケットを打ち上げるイベントが行われます。

2日目のパレードを見に来る観光客が多いそうで、今回は2日目のみ参加しています。

ちなみにパレードは9:00〜18:30とかなり長丁場。今回は23組のグループが参加していて、1グループ40分の持ち時間で踊りや行進を行っていました。

美しすぎるへーバンファイ

ブンバンファイの代名詞でもあるへーバンファイ（แห่บุญบั้งไฟ）。

パレードのために装飾された車両で、2日目にはこの車両が通りを走ります。

見れば見るほど美しいです。

このヘーバンファイが今回のコンテストで優勝したそうです。

ワットアムプワン（วัดอัมพวัน）という寺院のグループのへーバンファイ。めっちゃ綺麗です。

パレードをみる

パレードの始まりは1日目に行ったミス・ミスターブンバンファイの行進から始まります。

さすがコンテストの優勝者だけあって、めっちゃイケメンと美人です。

このような感じでグループによっては素敵な踊りを披露しているグループもありました。

ヤソートーンの伝統的な踊りでしょうか。非常に美しかったです。

へーブンバンファイだけではなく、こんな感じの可愛い車両も見どころです。

お寺も結構参加していて、お寺っぽい車両も多く見かけました。

本当に見どころがたくさん。

お酒の販売禁止

一応会場ではお酒の販売が禁止らしいです。

みんなお酒飲んでないのかなーと思ったら、夕方は酔っ払いで溢れかえってました。

暗くなるにつれて沢山あるステージから爆音が流れます。

ステージ同士が近いからまじで耳がおかしくなります。笑

ロケットの打ち上げ

今回参加していないですが、3日目にはロケットの打ち上げが行われます。

画像のような様々な自家製ロケットが打ち上げられて、高く上がれば五穀豊穣と言われています。

ただ、このロケットが変なところに飛んだり、落ちてきたロケットが物に引火して火事になったりと、かなり危険なので要注意。

施設情報

ブンバンファイはイサーン地方の様々な場所で行われています。

カーラシン県やローイエット県なども有名だそうなので、色々なブンバンファイへ行ってみたいと思います！

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございましたー！

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